
家畜の疾病を蔓延させない方法を模索 ~情報をICT技術で守り伝えるために(前編)~
情報が伝わるのが遅れる、正確に伝わりにくいなどの問題がどうしても起きてしまいます。これらを解決するのにICT技術が使えないかと考えていました。
2016/6/20
イノベータコース修士1年 エドリス ハセン ケデュール(エチオピア)
研究テーマ:家畜疾病の防止と制御システム
2012年にKICのアフリカ地域別研修「ICT活用による開発課題解決」コースで42日間滞在したことがあるので、日本へ来るのは2度目です。再び日本に来ることができて大変嬉しいです。日本は第二の故郷のように感じていますので、家へ帰ってくるみたいな感覚になっています。
現在は留学生会館に住んでいます。ここでは季節ごとにいろいろな行事が行われていて、釣りやスキー、USJに皆で遊びに行きました。KICでも同級生と地域のイベントに参加するなど充実した毎日を送っています。先日ネパールの地震があった際には、皆で募金活動を行いました。
KICの授業はすべてに興味を持てるものばかりで、特に炭谷俊樹学長の「Tankyu Practice」は大変おもしろいと感じています。課題を見つけ、アイデアを出す。それをいかに形にするかを考え、最終的に人に説明できる形にまでもっていかなくてはなりません。非常に実践的であり、役に立っています。またマルコンシャンドル教授の授業では「どうやってICTのデバイスを使っていくか」についての知識や、ひらめきを学びました。伊藤守教授の「Software Engineering」では、ソフトウェアを作ることに関して1から10まですべてのステップを踏んで解説してくださいます。ソフトウェアの構築のプロセスをひとつひとつ、分析の課程から丁寧に教えていただけることは素晴らしいと感じています。他にも、素晴らしいと思う授業は、プロジェクトや付随する手順について技術と知識を身に付けることができる松永龍児教授の「ICT4D Exercises」です。松永教授は私の指導教員でもあります。この授業では、実施するプロジェクトの作成方法に加えて、計画・実施・評価・分析の運営管理工程を視覚化し、実行することを学びます。
学んだ知識を生かしエチオピアで活躍するのが夢 ~情報をICT技術で守り伝えるために(後編)~
将来はやりたいことがたくさんあります。修了後は「情報システム」と「環境マネジメント」の博士号を取得したいと考えています。「気候変動」や「森林マネジメント」についても興味があるので研究していきたいです。
KICのスタッフはいつでもとても親切です。最初に日本に到着した時には、空港まで迎えにきてくれて、宿泊所まで送ってくれました。また授業についても必要な資料はすべてオンラインでいつでも取り出せるようにしてくれているので大変便利ですし、研究室や図書館など設備も整っていて至れり尽くせりです。授業で分からないことがあれば、すぐさま先生にアポイントをとって質問しにいきます。よく研究室に押し掛けていって話しますが、先生方はいつでも歓迎ムードで親切に答えてくだいます。授業や学生生活での不安も特に感じることなく過ごせています。国際色豊かなクラスメートたちは皆とてもフレンドリーで、話し始めると話題は尽きません。いつでも活発なディスカッションができるので、ものの見方や世界が広がっているという実感があります。KICでは課外活動として企業への訪問や外部の学校との交流もさかんですし。充実した学生生活に感謝しています。
将来はやりたいことがたくさんあります。修了後は「情報システム」と「環境マネジメント」の博士号を取得したいと考えています。「気候変動」や「森林マネジメント」についても興味があるので研究していきたいです。そして、これまで学んだ知識や技術を生かしてエチオピアで活躍していくことが大きな夢です。